なりゆきで新卒入社一期生に!

園木 彩音( 白金事業所 サービス提供責任者)

ずっと身近に介護があった

こんにちは、入社して2年目、21歳の園木です。
このコーナーに登場している先輩方と比べると、人生経験はないも同然。ペラッペラの人生で恥ずかしいのですが、私なりに精一杯お話しさせていただきたいと思います!
私は生まれも育ちも千葉県市原市です。小さいころの夢は……、実は昔から介護士でした。
小さい女の子は、お花屋さんやアイドルに憧れるのかもしれません。しかし、私にとって介護のほうが身近な存在だったのです。
小学生のころは、近所に住むひいおばあちゃんがデイサービスに通っていました。そのころから、「大人になったら自分もこの仕事をするんだろうな」とぼんやり描いていたように思います。
思いが決定的になったのは、高校生のときです。こんどはおじいちゃんが認知症になりました。施設に入るまでは、近所の祖父宅で私もケアを手伝いました。
いまでいう“ヤングケアラー”ですね。大変なこともありましたが、おじいちゃんの支えになれたことがうれしくて、「やっぱり介護がいい」と気持ちが固まってきました。
高校を卒業したら、介護の専門学校に通うつもりでした。そのことを母に伝えたら、「本当にできるの? あなたが考えている以上につらい仕事よ」と反対されました。しかし、自分の思いをぶつけたたら「そこまで言うなら」と許してくれました。
ちなみに私の高校から、介護系の専門学校を希望していたのは自分一人だけ。そういう意味では少し変わりものだったかもしれません。

実習よりも、勉強が大嫌いだった……

進学先は、京葉介護福祉専門学校でした。入学したら、高校を卒業してすぐ入学した人が7~8割いて、「介護やりたい高校生は私だけじゃなかった」と安心しました。
学校では、座学と実習で介護を学びます。実習ではシモ系のお手伝いも経験して、みんなが「介護は大変だ」という理由を実感しました。
それ以上に苦労したのは座学です。学校は頭がいいほうのAグループと、そうではないBグループに分かれます。当然、私はBグループ……。
専門学校を勉強すると、国家資格の介護福祉士の受験資格を得られます。試験はペーパーテスト。Bグループの私は試験勉強についていけず、2年目の後半は居残りで補修を受ける日々でした(泣)
介護のお仕事そのものは、べつに資格がなくてもできます。試験勉強がつらくて、「受験をやめてそのまま働けばいいか」と逃げたくなったことも一度や二度ではありません。
しかし、介護福祉士の資格があると、できる仕事の幅がグッと広がります。一生の仕事にするなら、やっぱり資格があったほうがいい。そう考えてなんとか勉強をつづけました。
あのときに、もう一生分の勉強をしたんじゃないでしょうか。その甲斐あって、1月の試験は一発で合格。晴れて介護福祉士の資格を得て卒業しました。

2月に内定先を辞退して、友乃家へ

試験を受けて一息入れた後、就職先を探しました。
専門学校卒でよくあるのが、実習先の介護会社にそのまま就職するパターンです。私もいくつか行った実習先の中から、もっとも自宅に近い会社を選んで受けました。
近さを重視したのは、老人ホームやグループホームなどの施設系で働きたかったからです。施設系は夜勤がつきものです。夜勤の後に長距離を運転して帰るのはイヤだったので、自宅から20分ほどのところに施設を持つ会社を受けました。
ありがたいことに、すぐ内定をいただきました。
ところが、あらためて話を聞いてビックリ。最初は自宅から近い施設で働けるという話だったのに、1時間離れた別の施設の配属になると言われてしまいました。
家から遠いことは、どうしても受け入れられませんでした。そこで丁寧にお断りしました。
内定辞退は2月末だったでしょうか。このままでは無職一直線……。
ただ、焦る気持ちはありませんでした。頭の中に、友乃家の名前が浮かんでいたからです。
実は前年の秋、専門学校で行われた合同説明会に友乃家がブースを出していました。
私はまだ就職のことを真剣に考えていなかったので、軽い気持ちで見に行っただけです。
それでも友乃家の方は他の会社の方に比べて明るく、印象に残っていました。
担当の方からは、説明会の後も「資格試験、頑張っていますか」などと定期的に連絡をもらっていました。そうした縁があったので、内定辞退したときに真っ先に思い浮かんだのです。
連絡すると、「いまはグループホームの求人はない。訪問介護なら」とのこと。本当は施設で働きたかったのですが、背に腹は代えられません。「家から近いなら何でもやります」と答えて、友乃家への入社が決まりました。

訪問介護は、のびのび自分らしく働ける

私が入社したのは、コロナの感染が拡大していた2020年4月1日です。
入社して初めて知ったのですが、友乃家が新卒採用したのは初めてだとか。前後して入社した●●事業所の●●さんと私の2人が、友乃家の新卒一期生になります。
土壇場で決まったので、会社もとくに何も考えていなかったのでしょう。入社式や新人研修といったイベントは一切なし。他のみなさんと同じように職場に配属になりました(いまは内定者研修などを準備しているそうです)
配属先は白金事業所で、仕事は訪問介護でした。
専門学校では訪問介護の実習をやりませんでした。だからもともと施設系を希望していたのですが、実際に訪問介護をやってみると、自分に向いていました。
施設での実習は、つねに誰かの目に晒されていて、私にはそれがプレッシャーでした。
一方、訪問介護は一人で動くので、素の自分を出しながらのびのび働けます。何かわからないことがあれば、事務所に電話して聞けばいい。やさしく教えてもらえるので、一人で困ることはほぼありません。むしろいまは、施設より訪問介護派です!

つらいことも多いけど……

仕事ですから、もちろんつらいこともあります。ある認知症の利用者さんに食事介助をしたら、ペッと吐き出されました。このときは涙が出そうになるくらい悲しかったです。
でも、その利用者さんはいつもそうではなくて、機嫌のいいときはニコニコして、歌を歌ったりします。その様子を見ると、「この前は機嫌が悪かっただけか」と受け入れられます。
私はもともと声の大きいほうです。利用者さんの中には耳の遠い人も多いので、意識的にさらに大声で話すようにしたら、「明るくていいわね」「また来てね」と言われることが多くなりました。そう声をかけてもらうと、本当にこの仕事を選んでよかったなと思います。
就職する前は「あそこは遠い」「施設がいい」といろいろ悩んでいました。しかし、いま振り返ると考えすぎでした。
介護の仕事を通しておじいちゃんおばあちゃんを支えてあげたい――。そういう気持ちがある人なら、きっとどの現場でも喜びを見つけられるはず。あんまり難しいことを考えずに飛び込みなさいと、当時の私に言いたいですね。

勉強嫌いの私でも理解できる勉強会

どの現場でもいいと言いましたが、友乃家に入社できたことはよかったと思っています。
専門学校のとき、ある先生が「介護会社は現場で覚えることがすべて。勉強会をやる会社もあるけど、たいして役に立たない」と言っていました。
しかし、それは間違い。友乃家は毎月、社員向けに勉強会をしていますが、自分の実になる話が多いんです。
ありがたいのは、私にもわかるように話してくれることです。
全体会議で、常務の水野さんが私にもわかる言葉で「仕事をおもしろくする方法」について話してくれたときは、「わあ、なるほど!」と勉強になりました。
他の会社を知らないので比較できませんが、勉強嫌いの私が関心を持つくらいですから、友乃家の社員教育はたぶんすごいんだと思います。
唯一気になるのは、職場に若い男性がいなくて、社内恋愛の予感がまったくないことでしょうか!?
介護は一生できる仕事なので、私は結婚しても続けるつもりでいます。友乃家はブラック企業ではなく普通にお休みを取れるので、肝心のお相手は外で見つるしかないかなと思ってます(笑)

サービス提供責任者の修行中!

いま入社して1年半が経ちました。 実はわりと早い段階から、会社から「サービス提供責任者にならないか」と声をかけてもらっていました。
私は新卒で業界未経験。まずは現場の経験を積みたくて、そのときは遠慮させてもらいました。
ただ、白金事業所で異動があってサービス提供責任者が足りなくなり、2か月間から仕事を少し手伝い始めています。いいタイミングなので、これを機に頑張ろうと考えているところです。
そこから先のことは、まだ何も考えていません。一生続けるつもりでいますから、目の前の仕事をこなしながら一歩一歩進んでいけばいい。とりあえずいまは、一人で契約にいけるようになることが当面の目標です(現在は他のサービス提供責任者に同行して見ているだけなので)。
まだわからないことだらけなので、引き続きみなさんにいろいろ教えてもらえたらうれしいです。今後ともどうぞよろしくお願いします!

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